探偵と警察の5つの違いとは

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探偵に聞いてみた

探偵と警察の5つの違いとは、どちらにトラブル解決を頼む?


例えば、誰かが行方不明になったとき、探偵と警察、どちらに依頼しますか?

探偵は警察のOBが多いとよく聞きますし、
探偵と警察の職務には似通っているところがあります。

ですが、その仕事内容には大きな違いもあります。

今回は、「探偵と警察の違い」について簡単に説明し、
具体的にどちらに依頼するべきなのか、についてもお伝えいたします。

現在、探偵と警察、どちらに相談・依頼しようか迷っている方は、
ぜひご一読ください。


探偵と警察の違いとは?


探偵と警察には、5つの大きな違いがあります。

1.民事か刑事か

一番大きな違いは、民事事件を扱うか、刑事事件を扱うか、でしょう。

基本的には、

民事事件探偵
刑事事件警察
となります。

・刑事事件とは
盗撮・窃盗・強盗・障害などの犯罪を扱った事件のことです。

・民事事件とは
私人間のトラブルのことで、離婚や相続のトラブルなどが挙げられます。

2.公務員か、そうでないか

扱う事件も違いますが、その仕事をできる人材についても違いがあります。

警察の場合、公務員試験を受験し、
国によるトレーニングを受けて初めて職務につくことができます

一方、探偵の場合はどうでしょうか。
探偵は警察のOBが多いとはいえ、一般人でも名乗ることは可能です。

探偵を名乗るのに必要な資格は存在しないため、誰でも探偵を名乗ることができます。
ただし、探偵業を営む場合は、役所にその旨をきちんと届け出る必要があります。

3.捜査権があるか、ないか

探偵と警察の大きな違いの1つに、捜査権があるか・ないか、があります。

警察は権力行使をもって国家の治安を維持する公的機関です。
そのため、刑事事件が発生した際には、家宅捜索や身体検査、機密である個人情報の開示請求などを、強制的に行うことができる捜査権を持っています

一方の探偵は、調査機関とはいえどもあくまで民間会社なので、そうした捜査権は付与されていません。

そのため、探偵は一般人と同じく法律に則った範囲内の調査しかできません。

4.事件が起こる前にうごいてくれるか、そうでないか

一概には言えませんが


探偵は、事件が起こる前でも調査可能
警察は、事件が起こった後に調査を開始する傾向
にあります。

警察は日々起こってしまった事件の対処に追われているため、
事件に発展する可能性の低いことがらには着手しにくいという傾向があります。

5.費用がかかるか、そうでないか

警察は税金で運営されているため、警察に相談したからといって
個別に報酬を支払う必要はありません


一方、探偵事務所は民間企業ですから、相応の報酬を支払う必要があります
国からは報酬の定めがないため、探偵事務所ごとにその金額はことなります。

探偵と警察、どちらに依頼するべき?

次に、どちらに依頼すべきか、具体的な事例を見ていきましょう。

事例1
夫・妻の浮気調査


配偶者の浮気、離婚問題に関しては、当たり前ですが警察が動いてくれることはありません。民事事件になるので、探偵は調査をしてくれます。

支払い額は個々の探偵事務所ごとに異なります。
一般的に2名体制で1時間稼働すると2万円ほどかかると言われています。

証拠を掴むまでにかかった時間で支払い額は変わってきます。
例えば、浮気の証拠を掴むまでに二人がかりで毎日7時間調査し、10日かかった場合、2万×7時間×10日間=140万となり、決して安い金額とは言えません。

同じ夫婦トラブルでも、DV被害などがある場合は、速やかに警察に相談しましょう。
場合によっては警察が保護シェルターを用意してくれます。

また、DV加害者を傷害罪で捕まえることも警察なら可能なのです。

事例2
ストーカー被害


ストーカー被害が明らかな場合、警察に相談しましょう。

現在、警察ではストーカー対策に力を入れており、積極的に啓発活動を行っています。

警察に相談することで、ストーカー対策における知識が仕入れられたり、
加害者に対する警告や禁止命令等を出すこともできます。

ただし、ストーカー被害の実害がまだない状態では、
警察に相談しても取り合ってもらえない場合も考えられます。

ストーカー被害に合いそうで怖いけど、犯人が誰かも分からないし、ストーカーされているという証拠もない、という場合は、探偵に相談してみるのも一案です。

探偵は加害者の身元の洗い出しや、
ストーカー行為の証拠を掴む手出すけをしてくれるでしょう。

ただし、気を付けなければいけないのは探偵事務所の選び方です。
探偵事務所には、それぞれ得意としている分野がありますので、
事務所選びには最新の注意を払いましょう。

事例3
人探し


「恩師を探したい」「昔の友人に連絡をとりたい」といった類の人探しは、
事件ではないので、探偵に依頼しましょう。

「未成年者が行方不明になった」
「なんらかの事件に巻き込まれた可能性が高い」
といった緊急性があるケースは迷わず警察に相談してください。


ただし、「成人の失踪」に関しては、警察に「ただの家出ではないか」と判断され、調査をしてもらえないケースも考えられます。

まずは警察に相談してみて、「事件性がないため、警察では調べられない」
と判断された場合は、探偵への依頼を検討しましょう。

最後に

探偵と警察には、
  • ・民事事件か、刑事事件か
  • ・事件の発生前に動いてくれるか、そうでないか
  • ・捜査権があるか、ないか
  • ・公務員か、そうでないか
  • ・費用がかかるか、かからないか

といった違いがあります。

事件性が疑われる場合はまずは警察に相談しましょう。
探偵に依頼する場合は、それぞれの事務所の専門性などを比較検討し、適切な探偵に依頼しましょう。

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