盗聴アプリを使ったスマホの盗聴とは
盗聴アプリに注意!危険な盗聴アプリを発見する方法!
電話にネットにSNSにと大活躍のスマホですが、 そのスマホを使った盗聴の被害が急増しています。
盗聴アプリ対策のために、本ページでは、下記を説明しております。
- ・自分で、盗聴アプリを調査する方法。
- ・盗聴アプリによって、盗まれる情報は?
<遠隔操作の実演と盗聴アプリ対策の動画>
元々は紛失対策アプリが多数
今やスマホがないと仕事にならないという人も多いかと思いますが、
便利さゆえに起こる新たな問題も増えています。
それが、盗聴アプリです。
そもそも盗聴や盗撮が可能なアプリは、スマホ紛失時の追跡や保護のために
開発されたアプリが悪用されているケースが目立ちます。
また、企業が社員に貸し出す仕事用のスマホが悪用されていないか確認するために作られたアプリが悪用されているケースもあります。
他には、「子供がいじめを受けていないか監視する」ために作成されたアプリもあります。
現在盗聴アプリと呼ばれているアプリは安全を保障するために作成されたものがほとんどで、本来の正しい使い方と違った用途で使用されています。
しかし、最近の盗聴アプリの中には、そもそもが盗聴専用として作られているものも存在します。これは、一部の製作者が意図的にプライバシー侵害を可能とするために開発したアプリであり、特に警戒が必要です。
盗聴アプリとして利用されているアプリは必要とされているものですので、
盗聴可能なアプリはなくなることがないということになります。
なくならないのであれば対策をするしかありません。
では、そんなアプリの特徴を知り、きっちり対策できるようにしておきましょう。
盗聴アプリのタイプは2種類
ここでは総称として「盗聴アプリ」としますが、
これらのアプリのタイプは2種類に分けることができます。
録音タイプ
まずは「録音タイプ」。これはボイスレコーダーとして使えるアプリに多く、
長時間バックグラウンドで作動し続けます。
録音したデータを基本的にそのスマホ内に蓄積されますが、
アプリによってはそのデータを外部から取り出せるタイプの物もあるようです。
このアプリをインストールされると、普段生活している間の生活音や、
友人・知人との会話もすべて盗聴されてしまうことになります。
遠隔操作タイプ
続いて「遠隔操作タイプ」。こちらは標的となるスマホを、外部のPCなどから遠隔操作をするタイプになります。
遠隔操作はネット回線を通じて行いますので、いわゆる盗聴器の電波を
飛ばすタイプのように、盗聴器の近くでないと聞こえないということはなく、
離れていても操作が可能ということになります。
ではこれらの盗聴アプリは実際なにができるのでしょうか?
音声録音や撮影、さらにデータチェックまで
盗聴アプリでできることは、上でも少し触れた通りまずは録音です。
録音といってもボイスレコーダーのように周囲の音を拾うタイプもありますし、
電話の通話内容を録音できるものもあります。
通話内容を録音するタイプには、電話をかける、
またはかかってくると自動で起動するタイプもあり、こうなると
電話の通話内容は筒抜けということになります。
遠隔で写真やビデオを撮影されることもある
盗撮に関してはスマホ搭載のカメラを利用する形になります。
盗撮ができるアプリには、遠隔で写真やビデオを撮影するだけではなく、転送ができるものもあります。
盗撮された写真やビデオが他人に転送されることによる被害はプライバシーの侵害や脅迫、つきまといなど多岐にわたります。
盗撮ができるアプリの中には、シャッター音を消す機能が
ついているものはもちろん、動体認識タイプの物も確認されています。
動体認識タイプは、レンズが動くものを検知すると自動的にシャッターを切るため、大量の画像が盗撮されることに。
本人が写らなくても、いつどこで誰と一緒にいたか、などの
情報が筒抜けになってしまいます。
さらにスマホ自体を遠隔操作できるアプリを使えばメールや通話の履歴から、
SNS上の書き込みなどもチェックが可能。
他には
- 現在地の特定
- 撮影した写真やビデオファイルへのアクセス
- キーストロークを記録(キーロガー機能)
- 連絡先とカレンダーを監視
- 遠隔でスクリーンショット撮影
アプリひとつで個人情報が漏れてしまう可能性もあるのです。
盗聴アプリを発見する方法は?
ではそんな恐怖のアプリを発見する方法はあるのでしょうか?
いくつか考えられる方法はあります。
そもそも盗撮アプリの多くは、ひっそりあなたのスマホに仕込まれています。
それを見つけるには、まず自分のスマホのアプリ一覧をチェックすること。
そこに見覚えのないアプリがあったらアンインストールしましょう。
これが一番分かり易い方法です。
しかし、こうした盗聴アプリには、ステルス機能を持つアプリも少なくありません。
この手のアプリはアプリ一覧には出てこないので厄介です。
そんな場合は設定から「現在稼働中のアプリ」をチェックしてみましょう。
(※Androidスマホの、「設定」をタッチ)
(※設定から、「アプリ」をタッチ)
(※アプリの「すべて」から確認できます。)
アプリ一覧には出てこなくても動作中のアプリには出てくるものもあります。
ただしこの場合は、アプリが起動していることが条件となります。
長時間録音している、ボイスレコーダー系の盗聴アプリなどは
この方法で見つけられるかもしれません。
最後の手段はスマホの初期化です。
しかし、盗聴アプリだけでなくマルウェアが仕掛けられていた場合、この方法は完璧ではありません。
なぜなら、初期化することでユーザー領域内は工場出荷に戻すことができますが、システム領域内のマルウェアは消すことができないからです。
万が一マルウェアがシステム領域にまで侵入してしまっていた場合は、初期化しても完全に駆除できませんので注意しましょう。
詳しくはこちらのサイトで紹介していますので、ご覧下さい
参考:スマホを初期化すれば、盗聴・遠隔操作などの不正アプリも削除できますか?
それでもやはり、初期化は問題を解決するための最終手段として重要です。
そのため、初期化を行う場合は準備をしっかり整えてから実行しましょう。
スマホ内のデータの移管、外部サービスのアカウント保存、Googleアカウントの解除、SDカードの初期化など、初期化した後できるだけ早く元の状態に戻せるようにしてから行うのがオススメです。
盗聴器発見アプリは盗聴アプリに有効か?
こういった盗聴アプリに対抗するために、
盗聴器発見アプリというものが存在します。
しかしこのアプリあまり意味がないようです。
というのも盗聴アプリは日々進化しており、
旧式の発見アプリでは対応できていないのが現状。
対応できるアプリが出るころには、さらに進んだ盗聴アプリが出るという
状態ですので、今ダウンロードできる対策アプリはあまり頼りになりません。
また、一時期twitterなどのSNS上で、「*#06#」に電話すると画面に
文字列が表示され、その文字列に「_(アンダーバー)」が表示されると
そのスマホは盗聴されているという噂が流れ、この噂を真に受けた多くの人が
電話をし、表示された文字列のスクリーンショットをネット上に
アップするのが流行りました。
しかしこの噂は真っ赤なウソ。
「*#06#」に電話をして表示される文字列はIMEIという端末の識別番号。
端末固有の番号で、盗聴とはまったく関係ありません。
むしろ端末の識別が可能な番号であり、
考え方によっては個人情報の一部になります。
スマホの盗聴対策は画期的な物がないだけに、
こうしたあり得ない噂が流れ、それを信じてしまう人も
続出しますが、こういったうわさはまず疑ってかかることをオススメします。
盗聴アプリの使用は犯罪になるのか
このように一度インストールされるとなかなか気づきにくく、
厄介な盗聴アプリ。しかし現行法には盗聴自体を取り締まる法律はありません。
「盗聴をした」という事実だけでは、これを裁く刑法はなく、
訴えるとすれば民事裁判で損害賠償の請求を行う裁判を起こすしかありません。
ただし、他人のスマホに勝手にアプリをインストールする行為や、
他人のスマホを遠隔操作する行為は、
刑法168条
不正指令電磁的記録に関する罪にあたります。
犯人を取り締まるには、遠隔操作をしている証拠か、
スマホを勝手に操作された証拠が必要となります。
盗聴アプリ対策とは
盗聴アプリ対策としては、まず自分のスマホにイタズラをされないようにするのが重要です。パスコードはもちろん、自動ロックの設定時間を
短くするのも有効な対策。
さらに当然ですができるだけ肌身離さず持ち歩くことで
随分被害を防ぐことができるはずです。
一番危ないのは、スマホを紛失した後。
運よく出てきたとしても、手癖の悪い人に拾われた場合、
悪質なアプリをインストールされている可能性は否定できません。
もしスマホを紛失した場合は、一度初期化をすることをオススメします。
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