結婚と同棲の違いとは?同棲を始める前に確かめよう。
結婚と同棲は全く別?結婚と同棲の大きな7つの違い
結婚も同棲も、ふたりの人間が一緒に家に住む、という点については変わりません。
ですが、社会的保障や、親戚づきあいといった面で、結婚と同棲には様々な違いが
あります。
今回は、結婚と同棲の違いについて簡単にご紹介します。
同棲してから結婚しようか迷っている、同棲と結婚の違いが知りたいと思っている、といった方はぜひ本記事を参考にしてみてください。
1.決断の重み
結婚と同棲は決断の重みが違います。
「結婚前にとりあえず同棲してみたい」など、同棲には、とりあえず・ひとまず、といったニュアンスで挑む人が少なくありません。
一方、結婚にはとりあえず、といった留保はつきません。
一度結婚を誓い、入籍したが最後、離婚届を提出しなければ結婚を解消することができないのです。
同棲は、どちらか一方の意思で解消することができます。
ですが、結婚は、どちらかが解消に合意できなかった場合、法廷で争うことになる場合もあるのです。
結婚には法的効力が強いため、簡単には終わらせることができず、
そのため、人々は結婚という決断に慎重になりがちなのです。
2.同性でもできるか否か
結婚と同棲の大きな違いとして、同棲は同性カップルでもできるが、
結婚は現代の日本では、異性間でしかできない、という違いがあげられるでしょう。
海外では、同性間での結婚が認められているところはありますが、日本では、渋谷区などがパートナーシップ制度を認めたりしているとはいえ、それらは結婚のような法的抗力がありません。
3.社会保障の有無
日本の結婚制度は、男性が稼いで、女性は男性の扶養に入る、という家族モデルを想定して作られています。
そのため、一定の金額以下であれば、配偶者控除を受けられるなど、専業主婦・兼業主婦家庭に有利な社会保障がなされているのです。
一方、一緒の家に住んでいても結婚していない同棲カップルの場合は、配偶者控除を受けることができないのです。
4.緊急時の対応
結婚していると、どちらかが交通事故などトラブルにまきこまれたさい、
家族としてすぐに医師から説明を聞くことができます。
ですが、同棲の場合には、どういった関係かを証明することがスムーズにできないことも多く、緊急事の対応が遅れてしまう可能性もあるのです。
5.親戚づきあいの有無
親戚づきあいが嫌で結婚したくない、と考えている人は多いでしょう。
同棲は、ふたりの間で完結しますが、結婚は家どうしの結びつきを強化する制度なので、そうはいきません。
お正月は両方の実家に帰らなくてはならなかったり、義両親にお歳暮や旅行のお土産を都度おくらなければならなかったりと、面倒な親戚づきあいを強いられている妻・夫はたくさんいます。
同棲の場合には、そういった面倒な親戚づきあいを強いられることはあまりありません。
6.慰謝料請求・財産分与の有無
結婚しているときにどちらかが浮気をした場合、相手に対して慰謝料を請求することができます。
慰謝料の相場は50万〜300万円程度だと言われており、浮気相手にも請求可能です。一方、同棲の場合には、浮気をしたとしてもそれは単なる浮気であり、不倫ではありません。
そのため、慰謝料請求はできない可能性が高いのです。
財産分与についても同じことがいえます。
結婚している場合、婚姻期間中に築き上げた財産はきっちりふたりで分ける必要があります。
これを財産分与といいます。たとえば、年収2000万円の証券アナリストと結婚した無職の女性が、5年間結婚生活をおくっていた場合、ざっくりと2000万×5年÷2人=5000万円―夫婦で使用した分、を財産分与として受け取れるということです。
ところが、同じ稼ぎのあるひとと同棲していたとしても、たんなる同棲なら、財産分与を受けることはできないのです。
ただし、入籍していなくても、事実婚状態であれば、慰謝料や財産分与を請求することは可能です。
同棲と事実婚はとてもよく似ているので混同する方が多いのですが、端的にいうと、事実婚とは、「お互い事実婚しているという認識を持っている状態」のことです。
同棲していると思っているか、事実婚だとお互いが認めているかによって、慰謝料や財産分与の有無は変わってくるのです。
7.苗字が変わるか
結婚する場合、ふたりは同じ苗字になる必要があります。
多くの場合、女性側が男性側の苗字になりますが、逆のパターンもあります。
苗字が変わると、ありとあらゆる名義変更をしなければならず、とても面倒です。同棲の場合は、苗字を変更する必要はないため、面倒な名義変更は必要ありません。
最後に
今回は、結婚と同棲の7つの違いについて簡単にご説明しました。
結婚と同棲の違いについてご理解いただき、自分にあった生活スタイルを選んでいただければと思います。
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