離婚の慰謝料を高額にする7つの条件とは

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探偵に聞いてみた

離婚の慰謝料を高額にする7つの条件!慰謝料を決める前にチェック!


慰謝料というのはいわば、相手からこうむった精神的苦痛に対する「損害賠償」です。

なので、慰謝料の額はこの「精神的苦痛」の大きさによって変動します

たとえば、同じ不貞の慰謝料でも、婚姻生活を「継続するか」「離婚するか」で慰謝料の額は大きく変わるんですね。

婚姻関係を継続して今までと同じ生活を送る場合は、別居や離婚に発展する場合よりも精神的苦痛が小さいと見なされて慰謝料が低くなるんです。

つまり、慰謝料をより高く取るためには「精神的な苦痛」がより大きいと認められることが重要になります。

今日は、慰謝料が高額になる7つの条件と、より慰謝料を高く取るために知っておいてほしいポイントをご紹介します。


離婚の慰謝料が高額になる7つの条件

まず、慰謝料が高額になる条件を見ていきましょう。

1.「相手の年収・資産が多い」

ハリウッドスターが数十億という慰謝料を支払ったニュースを聞いたことがあると思います。これは、相手の資産が多いために多額の慰謝料が認められたケースです。

相手の年収や資産が多いと、一般的に相場より高い慰謝料を取れる可能性は高くなります。


2.「子どもがいる」

子どもがいる場合、離婚によって生活が困窮してしまう可能性などが考慮され、慰謝料は増額されます。

また、妊娠中や出産直後だった場合は、精神的ショックがより大きくなると判断され、より高額になる傾向にあります。


3.「婚姻期間が長い」

婚姻期間が長ければ長いほど、慰謝料は高くなります。
逆に、婚姻期間が3年以下であると減額されることもあるので注意が必要です。


4.「DVや不貞などの期間が長い」

離婚原因となった行為(DVや不貞など)が行われていた期間が長ければ長いほど、回数が多ければ多いほど、精神的苦痛は大きいと考えられ、慰謝料も増額されやすいです。

たとえ期間が短くても、回数が頻繁であれば、それも考慮されます。


5.「DVや不貞などの行為が悪質」

離婚原因となった行為が悪質であればあるほど、精神的苦痛は大きいと見なされます。

たとえば不貞行為が原因の場合、不倫相手との間に子どもができた、過去にも不貞があったような場合、悪質性が高いと考えられます。


6.「行為を認めない、反省しない」

また、証拠写真があるにも関わらず行為を認めない、反省しないようなときも同様です。

たとえば不貞行為の場合、本人が否定しても浮気相手の自宅への出入り回数や滞在時間など、不貞と認められる条件があります。

それさえ揃っていれば、むしろ言い訳する相手のほうが「反省がない」と見なされ、慰謝料が増額されることがあります。


7.「精神的・身体的疾患を負った」

離婚原因となった行為(DVや不貞など)によって、怪我を負ったり、精神的疾患を患った場合も、慰謝料は高くなります。


負傷部位の写真や医師の診断書、通院記録など、客観的に証明できる証拠を残しておく必要があります。


慰謝料をより高くするためポイント!

1.裁判ではなく「協議」のほうが高くなりやすい

裁判所が介入すると一般的な相場の金額になることが多いのですが、協議離婚の場合は自分たちで慰謝料を設定することができます。

なので、相手さえ納得すれば言い値を払ってもらうことができます。
その際には、最初に高い金額を提示し、話し合いの中で少しずつ下げていくことで、「ずいぶん下げてくれたし」と相手の心のハードルを下げて折り合いがつきやすくなります。


2.証拠は「一度」で終わらせない

不貞や暴力が原因の離婚の場合、その証拠があれば慰謝料は発生します。

期間や回数が多ければ多いほど慰謝料が高額になるのは前述のとおりですが、それを「証拠」として残しておくことが大事です。
たとえば、一度の不貞・暴力の証拠をつきつけるより、きちんと回数を重ねて証拠を残しておくほうが、圧倒的に協議や裁判の際には有利になります。

ただし、暴力の場合、命の危険を冒してまで証拠集めをするのは危険です。

あらかじめ警察や相談機関などに相談したときの相談記録も証拠になります。
実際に暴力を振るわれたら、迷わずに警察に通報する、逃げることも念頭に入れておいてください。


3.調査会社+弁護士がセットになっている業者に頼む

特に不貞が離婚原因だった場合、証拠を掴むべく調査会社に頼む人も多いでしょう。
また逆に、弁護士に頼んでから証拠集めをしようとする人もいるかもしれません。

こういうときは、調査会社と弁護士事務所がともに提携しているところに頼むことをおすすめします。
提携している場合、無駄な時間や費用を削り、より慰謝料を高くするための証拠集めを両専門家が支援してくれます。


慰謝料請求にもっとも大事なのは「準備」!

慰謝料を高くするポイントでも触れましたが、何よりも大切なことは準備―――「証拠集め」です。

慰謝料を請求する相手に、そして裁判所などの第三者に客観的に精神的苦痛が大きいことを絶対的に認めさせる。これが重要になってきます。

暴力を受けていたら、怪我を治療した際の診断書やその場面の録音データ。
不貞行為があったなら、浮気をしているとわかる証拠写真。

慰謝料を請求する相手の本当の収入や資産。

これらを徹底的に調べて証拠を集めることが、相手に慰謝料を認めさせ、より慰謝料を高くするためのポイントなのです。

できるだけ多くの慰謝料を相手から取りたいと願うのであれば、この離婚前の「準備」を怠らないようにしましょう。


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