盗聴器の電波が受信できる距離
盗聴器の種類によって盗聴可能な距離が違う?盗聴発見のプロが解説!
盗聴器は種類によってその特性に違いがあり受信距離も変わってきます。
アナログ盗聴器であれば50m〜200mという受信範囲に対して、デジタル盗聴器は携帯電波が届く範囲であればどんなに離れていても盗聴は可能です。
それぞれのメリットとデメリットを知ることが盗聴器を知る上での基本となります。
盗聴器にはどんなタイプがある?
よく耳にするのはコンセントに仕掛けるタイプの盗聴器ですが、これは「電波を発する盗聴器」で遠隔地から盗聴を行うことが出来ます。
遠隔地から盗聴を行う電波式盗聴器には「アナログ電波」と「デジタル電波」を使用したものがありますが、それぞれ性質に違いが見られ、特に受信距離に大きな違いが見られます。
「アナログ電波を利用した盗聴」と「デジタル電波を利用した盗聴」では、受信距離に違いがある
アナログ盗聴器はアナログ電波を使用して盗聴を行います。
電波が届く範囲はそれほど広くないため、盗聴するためには盗聴器を仕掛けた場所から原則200m以内にいなければいけません。
中には受信距離数百メートルを謳った盗聴器も出回っています。
高性能なタイプですが、実際にはビルなど遮蔽物に阻害されるため、数百メートル単位の受信は難しいです。
アナログ盗聴器は種類や販売個数も多いため容易に手に入ります。
コンセントタップ型やコンセント内部に仕掛けるクリップ型など仕掛ければ半永久的に盗聴が行える一方、電源が供給できる場所にしか仕掛けられないといったデメリットもあります。
盗聴器発見器があればアナログ盗聴器を見つけることはそれほど難しくはありません。
例外として、盗聴器の電源のオンオフを遠隔操作できるものや盗聴電波が一定周期で変わっていく特殊な盗聴器もあるので、その場合は専用の盗聴器発見器を使用しないと見つけることは出来ません。
受信距離:携帯電波が届けばどこでも受信可能
携帯電話に使われているデジタル電波を利用した盗聴器なのでデジタル盗聴器と呼ばれています。
デジタル盗聴器は携帯電話を利用・改造したものが使われています。
デメリットとしては端末が大きいため隠し場所が限定されることと、携帯電話の電源がなくなれば盗聴器として使用できなくなるという欠点があります。
デジタル盗聴器は市販されている盗聴器発見器では見つけることができません。
プロが使用するスペクトラムアナライザという機材を使用して盗聴発見調査を行う必要があります。
また、中にはデジタル盗聴器を個別に使わず、対象者のスマホに盗聴アプリをインストールして盗聴を行うケースもあります。
アプリの不正使用にも気をつけなければいけません。
アプリは盗聴だけでなく盗撮、メールの履歴確認、電話の発着信履歴も監視されてしまうのでとても恐ろしいツールとなります。
盗聴器の受信距離で対策も違う
盗聴器の受信距離の違いを大まかに別けると、先ほどご紹介したアナログとデジタルで受信距離がまったく異なります。
また、受信距離が違うだけでなく、盗聴器としての特性にも違いがあるため、盗聴対策を行う際は、アナログとデジタルの両方でそれぞれ対策を行う必要があります。
受信距離が短いため、盗聴犯は電波の届く範囲内にいることが前提になります。
近隣に不審な車両が長時間停まっていないかなどを確認しておくといいでしょう。
また、先述したとおりコンセントアダプタなど、電源が供給できる場所に仕掛けられることが多いです。
時計型やペン型など偽装タイプも多く出回っているので、見慣れないものが室内にあるときも注意しましょう。
デジタル盗聴器は携帯電話の電波が届く範囲ならどこからでも盗聴電波を発信・受信できるので、車の盗聴に使われることが多いです。
携帯電話を改造したものでサイズも大きめなので、隠せる場所も限られてきます。
定期的に隠し場所になりそうな場所を目視でチェックしておくといいでしょう。